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基地問題「議論続けたい」=若者ら、投票前に普天間訪問―沖縄

2019-02-23 14:11

24日に投開票される米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設の是非を問う県民投票。県内の大学生らは投票を前に普天間基地を訪問し、議論を交わしてきた。「いろんな人と話したい」「投票後も議論を続ける」。若者世代も、それぞれの思いを一票に託す。
今月15日、琉球大の学生ら22人は、普天間基地の司令官と面会した。「移設で普天間は本当に返還されるんですか」「米軍機の飛行経路は正しくないのでは」。日米地位協定や騒音問題など、日頃感じていた疑問をぶつけた。
終了後には学生同士が意見交換。「米軍の話は事実かもしれないけど、全てではない」「沖縄戦も踏まえた上で議論したい」との意見が出る一方、「基地があるから成り立っている」「父親が基地関係の仕事をしていて、複雑だ」との声も漏れた。
企画を呼び掛けた一人、琉球大1年の渡名喜守哉さん(21)は「若い世代で議論するのがコンセプト。投票に向け有意義な時間だった」と話す。
幼い頃から太平洋戦争末期の沖縄戦が身近だった。亡くなった祖父からは慶良間諸島の集団自決に巻き込まれかけた話を聞き、6月23日の「慰霊の日」には犠牲者の名前が刻まれた「平和の礎(いしじ)」に通った。一方で「なぜ基地があってはいけないのか、疑問を感じる自分もいる」。参加者には「投票後も議論をしたい」と呼び掛けた。
参加した阿山咲春さん(20)は京都府出身。小学生の時にひめゆり平和祈念資料館を訪れ、島袋淑子前館長(91)の講話に聞き入った。目の前で亡くなった友人、今も体に残る銃弾。「この人の中で戦争は一生続いている。戦争のことを学びたい」と強く感じ、昨年琉球大に進学した。
県民投票では、一時不参加を表明した首長に対し、参加を求める署名集めをした。阿山さんは「県民投票は沖縄の意思をはっきり示す機会。投票率はできるだけ100%に近づけたいし、いろんな人と話したい」と考えている。
[時事通信社]

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