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日韓対立、見えぬ修復=4カ月ぶり外相会談

2019-01-23 22:27

【ダボス時事】河野太郎外相と韓国の康京和外相が23日、スイスで開催中の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の合間に向き合い、急速に冷え込む日韓関係について協議した。ただ、康氏は会談の冒頭から、自衛隊哨戒機による「威嚇飛行」に懸念を表明。日韓関係は修復の兆しが一向に見えない状況だ。
ダボスにあるホテルの一室。康氏が自衛隊機について「近接飛行が続いている。遺憾だ」と述べたのに対し、河野氏は「哨戒機は近距離では飛行していない。発表は遺憾だ」と猛反発した。
日韓外相の直接会談は昨年9月以来、約4カ月ぶり。韓国最高裁が新日鉄住金に元徴用工への賠償を命じた昨年10月以降は電話会談にとどまっていた。日本政府関係者によると、電話の際にダボス会議が話題になり、どちらから呼び掛けるともなく「自然な形」で23日の会談が決まった。
しかし、ホスト役を務めた韓国側は、記者団の入った冒頭のやりとりの音声が報じられないよう日本側に要求するなど、不可解な対応を見せた。
会談では元徴用工訴訟をめぐる両国の溝も埋まらなかったようだ。河野氏は日韓請求権協定に基づく協議に応じるよう直接要求した。これに対する康氏の反応について、日本政府は「自らの立場を述べた」と説明するにとどめた。
日韓間には韓国艦による火器管制レーダー照射や慰安婦合意をめぐる問題も横たわる。島根県が定めた「竹島の日」(2月22日)、日本の植民地支配抵抗運動「三・一独立運動」の100周年記念日(3月1日)など、今後、対立をあおりかねない行事が続く。
両外相は米朝首脳の再会談に向け、米国も加えた3カ国で連携していくことでは一致した。ただ、実を伴う連携とは言い難く、日本政府内では「どうにもならない」(外務省幹部)との声も漏れている。
[時事通信社]

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