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IS最終拠点の攻略難航=市民多数、「人間の盾」も―シリア

2019-02-18 14:29

【カイロ時事】シリア東部にわずかに残る過激派組織「イスラム国」(IS)支配地の掃討作戦で、戦闘を進めるクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍(SDF)」は、数日内に軍事的なIS制圧を宣言する見通しだ。しかし、取り残された市民の数が想定以上に多く、被害を抑えようと作戦は難航。トランプ米大統領は15日に「24時間以内にIS壊滅が発表されるだろう」と述べたが、攻略は計画より遅れているもようだ。
SDFは9日、ISが最終拠点とするイラク国境近くのバグズへ攻勢を開始。米軍主導の有志連合も空爆を強化し、17日までにISを狭い地域に追い詰めた。IS戦闘員は多数のトンネルに隠れて徹底抗戦。さらに女性や子供を「人間の盾」にして抵抗を続けている。
SDFなどは作戦開始時、バグズに残る市民は数百〜1500人程度と見込んでいた。しかし、作戦開始から連日市民が難を逃れ、既に数千人規模に達したという見方もある。子供や女性の脱出の波は途絶えず、SDFによると、今も最大2000人が取り残されている恐れがある。
AFP通信によると、SDF報道官は「これほどの数は予想していなかった。分かっていれば(作戦を)始めなかった」と指摘した。ISはバグズに続く道路を封鎖して市民の避難を妨げているほか、脱出する意欲をそぐ目的で市民を殺害しているとの情報もある。
[時事通信社]

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