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柏児相、「リスク増」認識も帰宅容認=児童福祉司の意見書なし―小4女児死亡

2019-02-07 20:36

千葉県野田市の小学4年、栗原心愛さん(10)が自宅で死亡し、両親が傷害容疑で逮捕された事件で、県柏児童相談所が昨年2月の会議で虐待のリスクが高まっていると認識していたにもかかわらず、保護解除を決め、帰宅を容認していたことが7日、分かった。通常は必要な児童福祉司の意見書はなく、解除決定を示す記録もないという。
心愛さんは2017年12月に児相による一時保護が解除され、父方の親族宅で暮らしていた。父親の勇一郎容疑者(41)は昨年2月26日、親族宅を訪れ、同席していた児相職員に「きょうで娘を連れて帰る」と発言。これを受け、児相は同28日に「援助方針会議」を開き、心愛さんを自宅へ返すかどうか協議した。
この際の会議録によると、「緊急度」は一時保護解除時点と同じBだが、虐待のリスクなどを「はい」「いいえ」など4択で評価する項目では「はい」の数が増加。現況報告には「一時解除時の約束が守られていない」「父より本児を家に連れて帰るとの意見があった」と書かれていた。
一時保護解除時の前提として父、親族、児相の中で「父が本児の精神状態が落ち着くまでは会わない」と約束していたが、児相はこれが守られない可能性を認識していたことになる。
また、本来会議録に添付されるはずの児童福祉司の意見書もなく、保護解除の決定についても記録されていない。これについて児相は、「残すべき記録が残されておらず、ずさんと言われても仕方がない」と話している。
[時事通信社]

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