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中国が大規模な輸入博=14億人市場をアピールへ―「貿易戦争」で米けん制

2018-10-29 18:47

【北京時事】中国は11月5〜10日に上海で「第1回中国国際輸入博覧会」を開く。米国との貿易戦争が激化する中、14億人の人口を擁する中国は世界から産品を買う姿勢を示すことで「自由貿易の守護者」をアピールする。開会式で習近平国家主席が演説する。
「出品される数、金額いずれも中国で過去最多となる展示会だ」。傅自応商務次官は29日の記者会見で、こう強調した。企業の展示エリアは27万平方メートル。130カ国以上から3000社を超える企業が出展する見込みだ。多くの日本企業も売り込みを図る。
米中間の摩擦解消に不可欠な貿易協議は再開のめどが立っていない。博覧会開催中に米国で中間選挙が行われることを念頭に、中国には「自由貿易体制の下で、米国から大量の製品を買う用意がある」と、米国の有権者にシグナルを送る狙いもありそうだ。
習主席は今月22〜25日、今年が改革・開放政策40周年に当たるのに合わせ、この政策を遂行する拠点となった南部の広東省を視察。新華社電によると、北京に戻った習主席は26日、安倍晋三首相との会談で「自由貿易を堅持し、開放型世界経済の建設を推進するべきだ」と呼び掛けた。
博覧会には、安倍首相訪中を受けて中国事業に力を入れる日本企業も多数出展。パナソニックは「中国ではこれまで家電メーカーとして高い知名度があるが、車載用電池など多様な新分野も手掛けていることを中国市場に幅広く伝える場にしたい」(広報担当者)と意気込む。
[時事通信社]

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