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免震改ざん

交換1万本超、総額見通せず=免震不正のKYB、通期も赤字に

2018-11-06 21:19

KYBは6日、2019年3月期の連結業績予想を下方修正し、純損益が23億円の赤字になる見通しだと発表した。建築物の地震被害を軽減する免震・制振装置(オイルダンパー)で検査データ改ざんが発覚し、装置交換などに必要な費用として18年9月中間決算に約144億円の引当金を計上したことが主因。交換を要するダンパーは1万本超に達すると試算しているが、工事費の総額や補償費用などは現時点で算定できず、さらなる損失拡大が避けられない情勢だ。
東京都内で同日記者会見した加藤孝明副社長は「不適切行為でご迷惑をおかけし、申し訳ない」と改めて陳謝した。
KYBは、データ改ざんや国の基準に達していないことが判明した不正品と、改ざんの有無が不明なものを合わせ、計1万928本の免震・制振ダンパーを交換する方針。今回の引当金は交換品のダンパー製造や交換工事の費用に充てられる。
ただ、このうち3割強を占める制振ダンパーの交換工事では、建物の壁を壊すことが必要になる場合もあり、現時点では費用算定が困難として今回の引当金には必要額を入れていない。
[時事通信社]

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