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「倒れたら大変」=疑惑物件に不安の声―KYB免震データ改ざん

2018-10-19 20:14

免震・制振装置の検査データを改ざんしたKYBが不正装置を使った物件の一部を公表した19日、改ざんが疑われる施設の周辺住民からは「倒れたら大変」「きちんと対応を」と不安と怒りの声が相次いだ。
改ざんが確認された東京スカイツリー(東京都墨田区)。運営会社は安全性に問題はないと発表したが、近くで買い物をしていた浅岡隆史さん(48)は「そうは言っても怖いし、不安。倒れたりしたら大変だ」と心配する。
スカイツリーを見るため大阪府泉佐野市から訪れた会社員関俊雄さん(62)は「一番してはいけないこと。KYBだけじゃなく神戸製鋼所など改ざんの問題が続々出ていて、日本のものづくりが信じられなくなる」と憤った。
KYBの装置は、大阪・新世界のシンボル通天閣(大阪市)にも納入されていた。年間100万人以上が訪れ、大阪を一望できる展望台もあるだけに、近くに住む男性(71)は「倒れるかもしれないのできちんと対応して。先を読んで、今以上に耐震を強くした方がいい」と注文を付ける。栃木県から観光に来た大森由美子さん(77)も、「展望台に上るエレベーターが狭く、何かあったときに不安」と語った。
運営会社「通天閣観光」の高井隆光副社長(43)は「一番迷惑が掛かっているのはわれわれ施設側。改善策を打ち出し、僕らの心の揺れを取るような配慮をしてほしい」とまくし立てた。
熊本地震で被災し、新病棟建設が進む「熊本市民病院」(熊本市東区)でも、検査データ改ざんの疑いがある装置が使用されていた。91歳の母が同病院に通うパート女性(64)は「(企業の不正が)またかと思った」とげんなりした表情。近くに住むPTA役員の女性(46)は「市民病院の建設で小学校の通学路が変わった。工期の遅れが心配。早く落ち着いてほしい」と、児童への影響を懸念した。
[時事通信社]

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