特集


綱渡りの「五輪道路」整備=築地移転延期が影響―東京都

2018-10-09 15:02

東京都の小池百合子知事が築地市場(中央区)から豊洲市場(江東区)への移転を2016年11月から18年10月に約2年延期したことで、20年東京五輪・パラリンピックの輸送計画がしわ寄せを受けている。「五輪道路」として期待された都道環状2号線の本線整備が間に合わなくなったためで、大会中の選手の円滑な輸送に向け、綱渡りの調整が続く。
「五輪に向けた整備の遅れは、弁解の余地がない」。都幹部は率直に責任を認める。都は当初、築地跡地の地下にトンネルを通し、選手村と都心を結ぶ環状2号線を整備する計画だった。しかし、市場移転の時期がずれ込んだため、五輪前のトンネル開通を断念。代わりに、19年度末に整備が完了する地上道路で代用せざるを得なくなった。
五輪の立候補ファイルでは、環状2号線開通により、選手村から新国立競技場までの所要時間を10分に短縮できるとしていた。しかし、トンネルの本線が片側2車線なのに対し、地上道路は片側1車線で渋滞も懸念される。
交通量の緩和に向け、都は企業に対し、職場以外で働く「テレワーク」や通勤時間をずらす「時差ビズ」の積極活用も呼び掛けているが、効果は未知数だ。
[時事通信社]

その他 特集記事