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ZTE制裁、議題に浮上=米緩和検討で譲歩狙う―対中貿易協議

2018-05-15 18:04

【ワシントン時事】米中貿易協議の主要議題として、米国が北朝鮮などとの禁輸措置への違反を理由に発動した中国の通信機器大手、中興通訊(ZTE)に対する制裁問題が浮上してきた。トランプ米大統領は貿易協議を前に、ZTEに科した米国企業との取引禁止を見直す考えを表明。中国が成長産業として重視するハイテク企業への対応で柔軟な姿勢をちらつかせ、貿易不均衡の是正に向けた中国の譲歩を狙っている。
中国の劉鶴副首相は15日から訪米し、貿易協議に臨む。北京で3、4日に開かれた協議では、米国が2020年までに対米貿易黒字を2000億ドル(約22兆円)減らすよう求めたが、中国は慎重姿勢を崩さなかった。
中国は米政権によるZTE制裁の緩和検討の動きを評価。ただ、抜本的な貿易不均衡の是正には両国の協力が不可欠との立場を崩しておらず、今回の協議でどこまで貿易黒字削減の具体策を打ち出すかは不透明だ。
ZTEをめぐっては、米議会から「安全保障上の脅威の問題で、貿易とは関係ない」(有力上院議員)と懸念の声が上がる。共和党のルビオ上院議員は「中国に対する妥協の始まりでないことを祈りたい」と語り、安易な譲歩をしないようクギを刺した。
[時事通信社]

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