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巨額損失、事前認識を調査=WHの15年4〜9月期―監査法人が指摘・東芝

2017-04-05 20:00

東芝が原発事業の巨額損失を計上する2016年4〜12月期決算の監査で、監査法人が米原発子会社ウェスチングハウス(WH)の15年4〜9月期の経営判断を問題視していることが5日、明らかになった。WH経営陣が巨額損失の可能性を当時認識していたかどうか調べている。損失を事前に認識していた場合、東芝は過年度決算の訂正を迫られ、16年3月末にさかのぼり、負債が資産を上回る債務超過に陥る可能性がある。
11日に再延期した関東財務局への決算報告の提出期限が迫る中、再々延期の回避に向け、東芝と監査法人の交渉が続いている。
WHは15年10月に7000億円超の原発損失の原因となった米原発建設会社「CB&Iストーン・アンド・ウェブスター」の買収を決めた。関係筋によると、監査法人は意思決定の過程で不適切なやりとりがなかったか慎重に同年4〜9月期を中心に調べている。
原発建設会社はWHが買収後、工事費用が想定以上に膨らみ、巨額損失を出した。東芝関係者は「現時点では事前に損失(の可能性)を把握していた兆候は見つかっていない」と説明している。
東芝は決算発表と財務局への報告書の提出を2度延期しており、前例のない3度目の延期となれば、経営不安が一段と高まることになる。
[時事通信社]

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