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被災地で朝の祈り=犠牲者に花手向け―東日本大震災7年

2018-03-11 13:45

 東日本大震災から7年となった11日、被災地の沿岸部では、早朝から犠牲者をしのぶ人々の姿が見られた。
 宮城県岩沼市の相野釜地区では、菅井勝子さん(76)が、消防団員として避難誘導中に津波に襲われ死亡した長男の豊さんの墓に何度も手を合わせた。夫の公男さん(78)は「津波が来ると息子が言ったから避難した。先に逝ってしまうなんて」と声を落とした。7年たっても気持ちは変わらないといい、「ひょっこり帰って来るような気がする」と話した。
 町職員ら43人が犠牲になった同県南三陸町の防災対策庁舎前では、自宅と工場を津波で失った会社経営佐藤秋夫さん(67)が、東京の取引先から毎年贈られるという花を手向けた。「もう7年、まだ7年と感じている。会社は再建できたが、今も借金ばかりだ」とため息をつき、「気持ちの疲れを感じるが、もう一踏ん張りしないと」と語った。
 東京電力福島第1原発から北に約6キロの福島県浪江町請戸地区。同町で被災し、今は埼玉県和光市に住む安斉栄さん(45)は、震災後に生まれた娘(3)ら家族と共に、津波で亡くなった母正子さん=当時(65)=の墓前に花を供えた。「7年は早い。娘を母親に見せたかったな」と言葉少なに話した。
 身元不明の遺骨11柱が埋葬されている岩手県陸前高田市の普門寺では、法要が行われた。訪れた菅原由紀枝さん(55)は両親を亡くし、当時70代だった伯父が今も行方不明という。「心の整理がつかないまま7年たってしまった。いきなり来た悲しみに多くの人が耐え、区切りを付けようとしていると思う」と語った。 
[時事通信社]

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